猫エイズ専門の保護ねこカフェ

すべてのねこが
飢えや寒さに苦しむことなく
温かい家庭で
家族と一緒に暮らせるように。
殺処分される いのちや
望まれない いのちが
なくなるように…

ねこも ひとも しあわせに……
当時10歳ぐらいの女の子に気づかされた大切なこと。
高齢だとか病気だとかは関係なく、ただ「この子だから一緒に暮らしたい。」

ある日のこと。
多頭飼育の現場からねこが10匹来ると電話がありました。
引き取りますと言って電話を切ったのですが
「今の話は聞かなかったことにして」と再度電話が……。
理由は
「全頭FIVキャリアだから」。

もりねこで元気にのびのびと過ごすFIV キャリアのねこたち。
殺処分しますと言われました。
猫エイズの子を引き取ってもらうのは、と思ってのことだったと思います。
結果的には全頭引き取らせてもらいましたが
その中に推定10歳くらいの高齢の子がいました。
「年齢も年齢なので、この子だけは引き取らなくていい」と
言われたのが「菊蔵くん」でした。

FIV(猫エイズウィルス)キャリアの当時推定10歳だった菊蔵くん。
10歳ぐらいの女の子が、ご家族ともりねこに遊びに来てくれた時のこと。
菊蔵くんを見て「この子を飼いたい」と言ってくれたんです。
高齢だとか病気だとかは関係なく、
ただ「この子だから一緒に暮らしたい」と。
ご家族の皆さまも理解して迎えてくださり、大切なことに気づかせてもらいました。
菊蔵くんは、虹の橋を渡りましたが
7年間家族と一緒にすごすことができました。
本当にしあわせだったと思います。

この経験から、猫エイズの子も輝ける場所を作りたいと思うようになりました。
今はシニアの子や、もりねこの在籍年数が長い子が多くなってきましたが
みんな元気に過ごしています。
1日も早く、ずっとのおうちでたくさん可愛がってもらえたらいいなと
毎日思いながらお世話をしてます。
1匹でも多くの子が、第二のニャン生を楽しめますように…