もりねこプラス設立の経緯
タイコウクロノーブキャットシェルター設立の理念
もりねこは猫も人も幸せになれる場所を目指してオープンし、2017年1月30日で4年目を迎えました。
これまでに保護して新しいおうちへと卒業していった猫は200匹を超えました。
たくさんの猫たちを幸せにしながらも、それでもまだまだすべての猫を救えないのもまた重たい現実です。
特に、FIV(猫エイズ)やFeLV(猫白血病)などの感染症を持った猫たちを保護できるスペースがないために、お断りせざるをえないケースもありました。
この活動をしている中で一番つらいことは、スペースや金銭的な問題など自分たちの力不足によって助けられる可能性のある命をつないであげることができないことです。
ハンディ猫を保護できる施設の設立は現在の店舗を立ち上げたときからの課題でもありました。
譲渡につながりやすいのは、若くて、きれいで、健康な猫たち。
でも、病気や障がいなどで譲渡が難しい命はどうなるのでしょうか??
昨年までは保健所では感染症があるというだけで即日殺処分となっていました。
人間や猫以外の動物に感染することはなく、発症しなければ何年も普通の猫と変わらずに生きられる命であるのに。
当初保健所ではFIV(猫エイズ)キャリアというだけで私たちでさえ譲渡を拒否されました。
しかし、私たちからの働きかけと、活動の実績がみとめられ、昨年からFIV(猫エイズ)キャリアの猫を保健所から譲渡してもらえるようになりました。
もりねこでもこれまで15匹のFIVキャリア猫を保護し、現在家族を待っている2匹を除きすべての猫を譲渡することができました。
どの子もとっても可愛く、お客様からも人気になるほど素敵な猫たちでした。
本当のおうちに迎えていただいてからも大事に大事に可愛がってもらっています。
FIVに感染するのは猫が悪いわけではありません。
野良猫や外猫の多くが感染する可能性のあるウイルスです。
こんなに可愛い猫たちが、ウイルスを持っているというだけで殺処分されることがあってはならないと、FIVキャリア猫たちに触れれば触れるほどに強く思うようになりました。
みなさまの日頃のご支援のおかげで現在の活動も安定しつつある今、これまで課題としていた次のステップへ向かって挑戦してみてもいいのではないかと思い、今回の保護施設開設に踏み出しました。
猫エイズなどを抱え保健所で即日殺処分されてしまう猫は全体の約1割。ハンディのある猫のためのシェルターを盛岡の中心地に設立し、保護猫の殺処分ゼロを目指します!
クラウドファンディングへの挑戦
過酷な野良猫生活や飼育放棄などの現場から保護される猫たちは決して状態の良い猫ばかりではありません。様々な事情のある猫たちを幸せにする活動をしてきましたが、現在の店舗だけでは隔離ケアの必要な猫やハンディのある猫たちをしっかり保護できるスペースがないため、今回新たな試みに挑戦することにいたしました。
保健所ではハンディを抱えているというだけで猫たちは譲渡不可能とされ、殺処分の対象となってしまいます。
保護される猫の中には新しいおうちを見つけることが難しい猫たちもいます。病気や治療法のない感染症であるFIV(猫エイズウイルス)やFeLV(猫白血病)に感染していたり、身体に障がいを持っていたり、人間に異常な恐怖心を持った猫たちです。
ハンディを抱えている猫は譲渡不可能という理由で、保健所では殺処分されてしまいます。特に、猫エイズなどの感染症を持った猫は即日殺処分の対象です。地域差はあるものの、野外で暮らす野良猫の10〜20%がFIV(猫エイズ)に感染しているといわれ、殺処分ゼロを目指すには、この猫エイズの問題を避けて通ることはできません。
しかし、もりねこでは多くの保護猫を抱えていて、医療費や運営費の負担も大きく、十分な予算が確保できないのが現状です。
ハンディを背負っていたとしても、猫が命を全う出来る施設を作るため、「クラウドファンディング」という形で、インターネット上で広く支援を募りました。
ハンディのある猫たちが安心して過ごせ、新しい家族との出会いの場にもなるシェルターを作ります。
盛岡市の中心地、保護猫カフェを運営するビルの5階に、ハンディのある保護猫約30匹の収容が可能なシェルターを作ります。FIV(猫エイズウィルス)キャリア専用猫ルーム、FeLV(猫白血病)保護ルーム、保護されたばかりの猫を健康チェックを終えるまで隔離してケアできるお部屋、その他ワクチン接種前の子猫や安静ケアの必要な猫たちの個室を確保した、一匹一匹の猫の状態に合わせた保護シェルターです。
猫たちが安心してすごせる空間を作るためには改装を行う必要があり、猫たちの毛布やベッドを洗う洗濯スペースや手洗い場設置の工事、個室を作るための間仕切りやドアの設置などの費用等、約150万円が必要になってしまいます。
全ての猫の平等な命を守り、猫にとっても、人間にとっても、幸せに生きられる社会を目指したい!
この施設を作ることが出来れば、これまで助けることが難しかったハンディ猫たちが殺処分を回避し、幸せに生きる機会を増やすことができます。そして、盛岡市において殺処分ゼロを達成することは夢ではなくなります。どんな猫もその命を全うできる社会の実現を目指していきたいと思っています。
ハンディのある猫への偏見がなくなり、すべての猫たちに同じだけの幸せが与えられる社会になることは、猫だけでなく、必ず人間の心にも変化をもたらすはずです。猫も人も幸せな社会は、人間にとっても素敵な社会です。私たちはそのための一歩を踏み出していきたいと思っています。
2016年10月21日にプロジェクトがスタートし、一週間後の2016年10月27日には第一目標の150万円を達成することができました。
予想以上の反響とみなさまからのご支援のペースにとても驚き、私たちの思いと夢にたくさんの方から共感していただけたことに胸が熱くなりました。
ご支援いただいたみなさまのあたたかい応援メッセージからも、殺処分をなくしていきたいというお気持ちを託していただいているのだなということをしっかりと受け止めさせていただきました。
シェルターオープンにかかる費用は、契約費用や内装工事費用、家具家電代などを含めて230万円が必要です。 また、現在は窓が塞がれているため、猫たちに新鮮なお外の空気と光を届けるための窓を開ける工事や猫たちがのびのび遊べるステップの設置などを予算が許すのであれば予定しています。猫たちの保護費用や医療費、施設の維持費用として年間約300万円必要になる見込みです。
これからかかる費用を考慮して、最終目標金額は2倍の300万円とさせていただきました。
そして2016年12月19日、ついに300万円を達成しました!!
完成したシェルターはもりねこのためのものではなく、猫たちと、応援してくださるみなさま、そしてこれから猫たちの家族になってくださるみなさまに幸せをお届けするための空間になります。
これまで以上に猫も人も幸せにしていくことをお約束いたします。
まずは盛岡市での殺処分ゼロに向けて、来年からはより一層力を入れていきますね。
スペースができたことで直接的に保護することはもちろんですが、不幸な猫を増やさないための啓発や命の大切さを伝える教育の活動にもイベントやキャンペーンなどを通じて精力的に取り組んでいきます。
何があっても折れることなく突き進んでいきます!
これからも何卒もりねこの活動を見守っていてください。
ご支援くださいましたみなさま、シェア拡散での応援にご協力いただいたみなさま、本当に本当にありがとうございます!!!!!
【プロジェクトの収支報告】
【収入】
READYFORご支援額 約 3,140,000円
【支出】
物件取得費 約 800,000円
内装工事費 約 1,200,000円
家具家電代 約 300,000円
リターン費用 約 250,000円
READYFOR手数料 約 530,000円
支出計 約 3,080,000円
残ったご支援は今後シェルター維持のため大切に使わせていただきます。